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障害を持った愛犬と共に元気に暮らす! 60日間 アフター 仕掛け


BEFORE

 既存建物の正面玄関です。延べ23坪で築30年の木造平屋建てで、大きな屋根裏小屋があります。  建物を見て一番最初に思ったことは、"折り重なる屋根が美しい。"でした。そこで、より屋根がひきたつデザインを考えました。増築された物置の奥に、離れの便所があります。冬の夜は、生活するのに大変な状況です。
 台所  脱衣室?  浴室 (狭くて、寒かったです)  玄関アプローチ
 居間-人間2+愛犬2  小屋→ウッドデッキに  小屋裏→ロフトに  寝室?→明るい部屋に
 車椅子のグリ  外トイレ→内部に  洗面コーナー?  廊下→もったいない
 物入れ→使いやすく  収納はしご→移動

AFTER

改修のポイント
  1.屋根の引き立つデザイン
  2.広いウッドテラス
  3.格子のあるイメージ
  4.白と黒を基調とする
 正面の格子は、全体がスライドします。左の写真と少し表情が変わったでしょう。スライドして見えてきた白いガラスの部屋が家事室です。この家事室からは、既存の庭がみえるようにしました。分かりにくいかもしれませんが、玄関の黒い壁に、二箇所の四角い"ふた"みたいなのが 二匹の愛犬が顔を出すところです。ご主人が帰ってくると、顔を出してくれます。内部がちょうどペットの部屋になっていて、開放することで、風も流れるように工夫しました。ウッドデッキ側の白い壁は、雨戸シャッターです

アプローチ

■リビング■
玄関アプローチです。庭は、既存のままに少し手入れをしました。玄関ドアは、既製品です。 格子を手前にスライドすれば、家事室から庭が見えます。  システムキッチンは、IH式で、レンジフードは、アリアフィーナ製です。これは、形がシンプルで好きです。(もっと、ダクトの部分が細くなれば、さらにかっこいいですが、、、、、)

和室

■キッチン■
 キッチンから堀コタツがある和室を見ています。畳とリビング゜の段差は、愛犬が入らないようにしています。なお、段差には引き出しを設置しています。 和室の地窓障子からは、ウッドテラスの庭が入り込んできます。  キッチンは、アイランドキッチンにしました。初老夫婦だけの住宅なので、安全性を考え、オール電化としました。 このキッチンには、伸縮するダイニングテーブルが格納されています。

■家事コーナー■

■玄関■
 キッチンとつながっている家事コーナーです。正面の格子ごしに、庭が見えます。格子を、スライドすれば、前面の庭が取り込めます。 家事机は、お茶が飲める簡単なテーブルに早変わりします。  玄関です。 横のよしずでつくった建具は、目隠しと 下の部分を可動式にして、ペットが簡単にキッチンに入れないようにしました。ちなみに、よしずは、近江八幡(この建物の現存地)の特産品です。

■ロフトと吹抜■

■ウッドデッキ■
 リビングの天井は、とりはらって、高窓から気持ちのいい光がはいるように、窓を増設しました。ウッドテラスにでる窓には、防犯上と暴風対策のため、雨戸シャッター(閉鎖状態)を設置しました。  太陽がまぶしいウッドデッキで愛犬と人とが、元気よく遊ぶところです。 ウッドデッキには、テーブルと椅子が隠れています。パーゴラ(物干し)の下には、犬用のお風呂が隠れています。

ウッドデッキ

■リビング吹抜■
 手すりに設置してある丸のあいた板が、デッキの下に隠れているテーブルをセッティングする脚になります。  リビングの吹き抜けです。よしずの目隠しスクリーンの向こうが玄関です。

■リビング吹抜■

■リビングとウッドデッキ■
 吹き抜けの天井は、屋根の形のままです。仕上げは、木曾アルテック社の和紙を張っています。和紙は、呼吸をするので、防臭、防湿に効果を発揮します。  今回のリフォームの最も大事なところです。車いすが 無理なくウッドデッキに出れるように、新型のサッシを使用しました。まだ、新製品なので改良の余地はありますが、なかなかいいものです。これのおかげで、スムーズに外と内がつながりました。

■畳ベッド■

■ロフト■
 夫婦のベッドです。下の引き出しを引けば、グリとチビのベッドがでてきます。  もともと屋根裏収納だったところを、一部分開放してロフトにしました。

格納したテーブルとチェア

最終仕上げ
 できたてのウッドテラスで、スタッフがしばしの休憩です。みんな ほっとしています。現場監督の岸本君を中心に、カメラ目線のディレクターさん、カメラマン、音声さん、工務店の社長さんです。  引き渡す前に、ペンキの仕上げを私がしているところです。簡単なお手伝いしかできませんが、この住宅に対する思い入れは、増えますね。

撮影
 できたてのよしずの建具をどう撮るか、スタッフが思案中です。