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  主要な構成要素は、中庭を中心に3層からなる長方形の箱及び東西対置する2つの階段である。   クライアントは、もてなしの場と私的な場が、それぞれ独立しながらも、かつ有機的に連結された空間を希望した。 アプローチから外部階段を上がって、メインエントランスに入る。 2階は、居間.食堂.台所(家族の場)である。   ゲストは、路地にみたてた通路を抜け、開放することで中庭と一体化することが可能なアトリエの前を抜け、もてなしの場である和室に入ることができる。   中庭上部は、時を感じとれるよう、一本の梁で空を切り取り太陽、雲、月、雨、風などの自然を取り込む。   そして、この建物を取り囲む中庭が、光と自然の気配を様々な場に豊かに与えてくれる。  水廻りは、もてなしの場と短い導線(内部階段)で連結してある。   3階は、プライベートな場である。テラスを囲んで3つの子供室と突き当たりに夫婦室を配置してある。   外観は、素材感が明確なコンクリートであるため、やさしさ(円開口)と力強さ(壁柱)とを対比的に用いて調和のとれた表情を表現した。 --------1994 冬

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