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太陽の光が、建物にやわらかな陰影をつけて、美しい表情を見せてくれます。


教会は、3つの基本的概念によって構成されている。

☆☆☆自然との一体化、共存できる場としての教会☆☆☆

 太陽の創り出す光りが神秘的に教会へと降り注ぐ。
 光りと影が、時を刻みながら絶えずダイナミックに変化する自然を感じることで、人は、この自然系の一要素であることを再認識でき、生きているという実感が、生かされているという実感に昇華できる。その過程で神への敬意の精神が育まれる。


☆☆☆開放された場としての教会☆☆☆

 教会は、閉鎖的な空間であってはならない。  信者を、愛を導く立場の人とすれば教会は、多数の人々により広く開放されていることが重要である。
 建物の中心である礼拝堂の周囲に、立体的な回遊式導線(空へとのびる外部階段から.空の道.花の道)を配置することで、人は無意識に教会に導かれる。


☆☆☆交流の生まれる場としての教会☆☆☆

 教会の活動に、より多く自然体で接することが、できるようになっていなければならない。
 空へとのびる外部階段は、何人をも拒否しない。
 花の道には、彫刻。空の道には、絵画など。回廊は、文化.芸術等のギャラリーとしても、有効である。地域に開放でき、芸術文化として、心のよりどころとしての性格をもつことで、心を豊かにできる。そういった精神が、愛を育む

 人は、教会にダイレクトに入るのではなく、前面の小広場から花の道を通って礼拝室にアプローチする。対極する位置に外部階段を配置することで、豊かな導線(回廊)が生まれてくる。この回廊は、外部と内部の境界があいまいなため、訪れる人は、より自然の気配を感じとり、一体化できる。
 礼拝室は、高い天井から自然光線が絶えず入ってくる。特に朝日は、十字架を照らしより幻想的である。
 礼拝室内の北側スペースは、重要な導線であり、聖歌隊の場としても有効である。祈祷室は、最も精神性の高い場として、礼拝室と切り離してあるがこの導線の存在が、礼拝室、祈祷室、牧師室を有機的に結び付けている。
 ダイニングキッチンは、礼拝室に接することでより柔軟に使用できる。
 2階は、便宜上小会議室を配置してあるが、可動できる間仕切りにすることで多目的な使い方が可能となる。西側の上部からは、光りが降り注ぎ、東面全てをガラスにすることで、空を取込んだ空間となる。
 管理部門等は、独立したエリアに配置してある。牧師館と、牧師室、応接室、事務室を短い導線で有機的につなぎ、日常的窓口(玄関)は、教会のアプローチと方角を変える事でより機能的になる。

 閑静な住宅地の中なので、威圧的で記念碑的な形態はさけて、周辺との調和を、はかるために、伝統的なスケールである3.6*3.6の正方形グリッドをモデュールとして用いることで、ヒューマンスケールな親しみやすい形態をめざしている。
 また、音楽活動等の近隣に対する影響を極力減らすために、礼拝室の周りに部屋を配置することで防音効果を高めている。 特に北側に対しては、空の道を挟んでの壁の存在が有効である。



建築は、芸術の母である。
そして教会は、心の母である。




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